餃子屋のちょっといい話①
蒸し蒸しとした日が続く中、みなさん色々ご苦労様です!
夏が来ると、必ず思い出すエピソードがあります。
僕がまだ、高校生だった頃、
部活に物凄く怖い先輩がいました。
その先輩は、先生にたて突くわ、
相手選手に暴言を吐くわ、
僕等後輩達の間では、
鬼ゴリラと呼ばれるほど、
気性の荒い人でした。
そんな鬼ゴリラに、
夏の合宿でアイスを買って来るように命じられた僕は、
「何味ですか?」
と恐々質問すると、
「一番うまい味!」
と文字通り鬼回答で
返され、やむなく買いに行きました。
当然、コンビニで迷いに迷った挙句、
僕は、一番好きな小豆味を買って帰ると
「俺はジジィじゃねーぞ!ボケ!」
と鬼ゴリラの大逆鱗に触れてしまったのです。
もう、それは怖かったですよ!
しかし、それから1ヶ月後、
いよいよ鬼ゴリラの部活引退の日。
最後の試合で負け、
意外にも薄っすら涙を浮かべた鬼ゴリラから僕は、
「おい、暑いからアイス買って来い!」
と再び命じられました。
「何味ですか?」
また、凝りもせず聞いてしまいました。
すると、、、、、、
「小豆味に決まってんだろ!」
何故か、僕の目頭が熱くなった瞬間でした。
バイト 餃子王子